BtoBマーケティングのKPIとは?設定方法や具体例を詳しく解説

COLUMN マーケティング

BtoBマーケティングのKPIとは?設定方法や具体例を詳しく解説

BtoBマーケティングでは、Webサイトや広告、ウェビナーなどさまざまな施策を実施していても、「本当に成果につながっているのかわからない」と悩むケースも少なくありません。

そこで重要になるのが、目標達成までの進捗を数値で把握する「KPI」です。

適切なKPIを設定すれば、施策の成果や課題を可視化し、改善すべきポイントを判断しやすくなります

本記事では、BtoBマーケティングにおけるKPIの基礎知識から設定方法、施策別・事業フェーズ別の具体例、設定・管理のコツまで詳しく解説します。

KPIを活用してマーケティング成果を高めたい方は、ぜひ最後までご覧ください。

この記事でわかること
・BtoBマーケティングにおけるKPIの意味と重要性
・BtoBマーケティングにおけるKPIの具体的な設定方法
・Webサイト・Web広告・ウェビナー・MAなど施策別のKPI具体例
・事業フェーズ別のKPI具体例
・KPIを効果的に設定・管理するコツ
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そもそもKPIとは?

そもそもKPIとは?

KPI(Key Performance Indicator)とは、日本語で「重要業績評価指標」と訳され、最終的な目標を達成するまでの進捗状況を測るための指標です。

売上や利益などの最終目標だけを追うのではなく、その達成につながる中間目標を設定することで、「目標に対して順調に進んでいるか」「どこに課題があるのか」を把握しやすくなります。

たとえば、Webサイトのアクセス数や問い合わせ数、コンバージョン率などの数値がKPIとして設定されることが一般的です。

適切なKPIを定めて定期的に数値を確認すると、施策の効果を客観的に評価し、改善につなげることが可能です。

KPIとは

BtoBマーケティングでKPIを設計することが重要な理由

BtoBマーケティングでKPIを設計することが重要な理由

以下の理由より、BtoBマーケティングでKPIを設計することは非常に重要です。

・長期的なマーケティング活動における目標となるから
・ビジネス目標と連動するから
・PDCAサイクルを回しやすくなるから
・営業部門と連携を取りやすくなり、組織強化につながるから
・限られたリソースを効果的に配分できるから

本章では、それぞれの理由について詳しく説明します。

長期的なマーケティング活動における目標となるから

BtoBマーケティングでは、見込み顧客との接点を持ってから商談・受注に至るまでに数ヶ月以上かかるケースも珍しくありません。

そのため、売上や受注件数といった最終成果だけを見ていると、施策が順調に進んでいるかを判断しにくくなります。

そこで、重要になるのがKPIの設計です。

Webサイトへの流入数や資料請求数、商談化率など、受注までのプロセスごとにKPIを設計すれば、長期的なマーケティング活動における具体的な目標が明確になります。

各指標を継続的に確認することで、現在地や課題を把握しやすくなり、施策の改善を重ねながら最終的な売上・受注目標を目指せます

ビジネス目標と連動するから

BtoBマーケティングにおけるKPIは、単に施策の成果を測るためだけではなく、マーケティング活動と企業のビジネス目標を結びつける役割を担います。

たとえば、「売上◯%増加」という目標を掲げた場合、必要な受注件数や商談数、リード獲得数などを逆算してKPIを設計することで、日々の施策が売上にどう貢献しているのかを明確にできます。

また、ビジネス目標と連動したKPIがあれば、優先すべき施策や改善ポイントも判断しやすくなるでしょう。

PDCAサイクルを回しやすくなるから

PDCAサイクルを回しやすくなるから

BtoBマーケティングでKPIを設計すると、施策の成果を数値で把握できるため、PDCAサイクルを回しやすくなります。

たとえば、Webサイトへの流入数や資料請求数、商談化率などをKPIとして定期的に計測すれば、「どの施策が成果につながっているのか」「どのプロセスに課題があるのか」を客観的に判断できます。

目標値と実績値に差がある場合は、その原因を分析し、コンテンツや広告、導線などの改善策を実行することが可能です。

改善後も同じKPIを継続して測定すれば、施策の効果を検証して次のアクションにつなげられます。

このように、KPIはデータに基づいてPDCAを継続的に回し、マーケティング施策の精度を高めるうえで重要な指標です

営業部門と連携を取りやすくなり、組織強化につながるから

BtoBマーケティングでは、マーケティング部門が獲得したリードを営業部門へ引き継ぎ、商談・受注につなげるため、両部門の連携が欠かせません。

そこで、以下のKPIを共通指標として設定すると、各部門の役割や目標を明確にできます。

・MQL(有望な見込み顧客)数
・SQL(営業がアプローチすべき見込み顧客)数
・商談化率
・受注率

また、共通のKPIをもとに成果や課題を共有することで、「リードの質が低い」「商談化への引き継ぎに課題がある」といったボトルネックも発見しやすくなります

部門間でデータを共有しながら改善を重ねられると、営業とマーケティングの連携が深まり、組織全体の成果向上にもつながるでしょう。

限られたリソースを効果的に配分できるから

BtoBマーケティングでは、人員や予算、時間などのリソースが限られているため、成果につながる施策を見極めて優先的に取り組むことが重要です。

KPIを設計して施策ごとの成果を数値化すれば、どの施策にリソースを集中させるべきかを判断しやすくなります。

たとえば、SEOやWeb広告、セミナー、メールマーケティングについて、リード獲得数や商談化率、顧客獲得単価(CAC)などを比較すれば、費用対効果の高い施策を把握できます。

成果の低い施策を改善・縮小し、効果の高い施策へ予算や人員を再配分することで、限られたリソースを有効活用しながら、マーケティング全体の成果を高められるでしょう

【ステップ別】BtoBマーケティングにおけるKPIの設定方法

【ステップ別】BtoBマーケティングにおけるKPIの設定方法

BtoBマーケティングでKPIを設定する場合は、以下のステップで進めましょう。

BtoBマーケティングにおけるKPIの設定方法

本章では、それぞれのステップでやるべきことについて詳しく説明します。

STEP1: KGI(受注数・売上目標)を決定する

BtoBマーケティングのKPIを設定する際は、まず最終的に達成したいKGI(重要目標達成指標)を明確にします。KGIが曖昧なままでは、どのKPIを追うべきか判断できないためです。

たとえば、「年間売上1億円」「年間受注数100件」など、事業目標と連動した具体的な数値を設定しましょう。

また、「売上を増やす」といった抽象的な目標ではなく、達成期限まで決めることがポイントです。

過去の実績や市場環境、営業体制なども踏まえて現実的なKGIを設定することで、そこから必要な商談数やリード数を逆算し、適切なKPIを設定しやすくなります。

STEP2: 商談プロセスの係数(受注率・案件化率・商談化率など)を設定する

KGIを決定したら、次に受注までの商談プロセスを整理し、各段階の転換率を設定します。

具体的には、「リード獲得→案件化→商談→受注」といったプロセスに分け、案件化率や商談化率、受注率などの係数を設定しましょう。

たとえば、商談から受注に至る割合が30%であれば、受注率を30%と設定します。

係数を決める際は、理想値ではなく過去の営業・マーケティングデータを参考にすることが重要です

十分なデータがない場合は、業界の参考値や直近の実績から仮置きし、運用しながら見直してください。

これにより、KGI達成に必要なリード数や商談数を具体的に逆算できるようになります。

STEP3: 商談プロセスの係数をもとに逆算しながらKPIを算出する

STEP3: 商談プロセスの係数をもとに逆算しながらKPIを算出する

商談プロセスの係数を設定したら、STEP1で決めたKGIから逆算して、各段階で必要な件数を算出します。

たとえば、年間受注目標が100件、受注率が25%であれば、必要な商談数は「100件÷25%=400件」です。さらに商談化率が20%なら、必要な案件数は「400件÷20%=2,000件」と逆算できます。

このように、受注から商談、案件、リードへ順番に必要数を算出し、それぞれをKPIとして設定してください。

KGIから逆算することで、目標達成に必要な行動量が具体化され、各施策で「どの数値をどこまで伸ばすべきか」を明確にできます

STEP4: 1件のリード獲得にかけられる費用を算出する

必要なリード数を算出したら、次に1件のリード獲得にかけられる費用を求めます。

基本的には、マーケティングに使える予算を目標リード獲得数で割ることで、1件あたりの目安となるリード獲得単価(CPL)を算出することが可能です。

たとえば、年間予算が500万円、必要なリード数が2,000件であれば、許容CPLは「500万円÷2,000件=2,500円」です。

この金額を基準に、Web広告やSEO、セミナーなど各施策の費用対効果を比較しましょう。

実際のCPLが許容額を上回っている場合は、施策や予算配分を見直すことで、限られた予算を効率的に活用できます

STEP5: KPIツリーを使って可視化する

最後に、設定したKGIとKPIをツリーにまとめて可視化しましょう。

KPIツリーとは、最終目標であるKGIを頂点に置き、その達成に必要なKPIを階層的に整理したものです。

KPIツリー

たとえば、KGIを「年間受注数100件」とした場合、その下に受注率や商談数、商談化率、リード獲得数などを配置します。

それぞれの指標のつながりを可視化することで、「どのKPIを改善すればKGI達成に近づくのか」を把握しやすくなります。

また、チーム内で目標や進捗を共有する際にも役立ち、優先して改善すべきボトルネックを判断しやすくなるでしょう

【施策別】 BtoBマーケティングのKPIの具体例

【施策別】 BtoBマーケティングのKPIの具体例

次に、以下の8つの施策別にBtoBマーケティングのKPIの具体例を紹介します。

・Webサイト
・Web広告
・ウェビナー
・MA
・イベント・展示会
・インサイドセールス
・メルマガ
・SNS

WebサイトのKPI

BtoBマーケティングにおけるWebサイトは、見込み顧客との接点をつくり、問い合わせや資料請求などのコンバージョンにつなげる重要な役割を担います。

そのため、KPIには以下の数値を設定することが一般的です。

・セッション数
・ユーザー数
・検索順位
・コンバージョン数
・コンバージョン率

たとえば、認知拡大が目的ならセッション数や新規ユーザー数、リード獲得が目的なら資料ダウンロード数や問い合わせ数、コンバージョン率などを重点的に確認しましょう。

単純にアクセス数だけを追うのではなく、Webサイトの目的や顧客の購買プロセスに合わせてKPIを設定し、流入から成果まで一貫して分析することが重要です

Web広告のKPI

BtoBマーケティングでWeb広告を活用する場合は、広告の配信効率だけでなく、リードや商談の獲得につながっているかを確認できるKPIを設定しましょう。

代表的な指標は、以下の7つです。

・インプレッション数
・クリック数
・クリック率
・クリック単価
・コンバージョン数
・コンバージョン率
・顧客獲得単価

さらに、BtoBではコンバージョン獲得後に商談・受注まで時間がかかるため、リード獲得数や商談化率、受注率なども追跡することが重要です

広告管理画面の数値だけで判断せず、その後の商談・受注への貢献まで分析することで、予算配分や広告施策を適切に改善できます。

ウェビナーのKPI

ウェビナーのKPI

BtoBマーケティングにおけるウェビナーは、開催数や申込数だけでなく、その後の商談・受注につながっているかを確認できるKPIを設定することが重要です。

代表的な指標には、以下のようなものがあります。

・申込者数
・参加者数
・参加率
・アンケート回答率
・商談化数
・商談化率

集客に課題がある場合は申込者数、当日の離脱が多い場合は参加率、営業成果を重視する場合は商談化率を重点的に確認しましょう。

さらに、参加者の属性やアンケート結果も分析し、テーマや集客方法、フォロー施策を改善することで、ウェビナーの成果向上につなげられます

MAのKPI

BtoBマーケティングにおけるMA(マーケティングオートメーション)では、見込み顧客の育成状況や営業への引き渡しにつながっているかを測るKPIを設定します。

代表的な指標は、以下のとおりです。

・メール開封率
・クリック率
・コンテンツ閲覧数
・MQL数(マーケティング活動によって創出された、購入意欲や受注確度の高い「質の良い見込み顧客(リード)」のこと)
・MQL化率
・商談化数

メール開封率が低ければ件名や配信タイミング、MQL化率が低ければコンテンツやスコアリング条件を見直します。

また、MQLが実際に商談・受注につながっているかまで追跡することも重要です

各KPIを継続的に分析・改善することで、リードナーチャリングの精度を高められます。

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イベント・展示会のKPI

BtoBマーケティングにおけるイベント・展示会では、来場者との接点をどれだけ商談や受注につなげられたかを評価できるKPIを設定します。

以下のような指標を活用しましょう。

・ブース来訪者数
・名刺・リード獲得数
・アンケート回答数
・商談数
・商談化率
・受注数

集客効果を測るならブース来訪者数、リード獲得の成果を見るなら名刺獲得数、売上への貢献を評価するなら商談化率や受注数を確認しましょう。

また、リード獲得単価やイベント経由の売上も追跡することで、費用対効果を把握し、次回の出展規模や予算配分の改善につなげられます

インサイドセールスのKPI

BtoBマーケティングにおけるインサイドセールスでは、見込み顧客へのアプローチが商談創出につながっているかを評価できるKPIを設定しましょう。

以下が代表的な指標です。

・架電数
・メール送信数
・接続率
・アポイント獲得数
・商談化数
・商談化率

接続率が低ければアプローチする時間帯や対象リストを、商談化率が低ければトーク内容やリードの選定基準を見直します。

また、活動量だけで追うのではなく、創出した商談の受注率や売上まで確認することも重要です

各KPIを分析することで、営業活動のボトルネックを特定し、効率的な商談創出につなげられます。

メルマガのKPI

メルマガのKPI

BtoBマーケティングにおけるメルマガでは、配信したメールが見込み顧客との継続的な接点を生み、問い合わせや商談につながっているかを評価できるKPIを設定します。

代表的な指標は、以下のとおりです。

・配信数
・到達率
・開封率
・クリック率
・コンバージョン数
・コンバージョン率
・配信廃止率

開封率が低ければ件名や配信タイミング、クリック率が低ければ本文やCTAを見直しましょう。

資料請求や問い合わせ、商談化数なども追跡することで、メルマガが最終的な成果にどの程度貢献しているかを把握できます

各KPIを継続的に分析し、配信内容や頻度を改善することが重要です。

SNSのKPI

BtoBマーケティングにおけるSNSでは、認知拡大や見込み顧客との関係構築、Webサイトへの送客など、運用目的に合わせてKPIを設定します。

以下が、代表的な指標です。

・インプレッション数
・リーチ数
・フォロワー数
・エンゲージメント率
・リンククリック数
・Webサイト流入数
・コンバージョン数

認知拡大が目的ならリーチ数、関係構築ならエンゲージメント率、リード獲得ならWebサイト流入数やコンバージョン数を重点的に確認しましょう。

フォロワー数だけで判断せず、その後の問い合わせや商談への貢献も分析することで、投稿内容や運用方針の改善につなげられます

【事業フェーズ別】 BtoBマーケティングのKPIの具体例

【事業フェーズ別】 BtoBマーケティングのKPIの具体例

次に、以下の5つの事業フェーズごとにBtoBマーケティングのKPIの具体例を紹介します。

・認知拡大・集客
・リード獲得
・リード育成
・商談化・受注
・顧客維持・拡大

認知拡大・集客

BtoBマーケティングの認知拡大・集客フェーズでは、自社の商品・サービスをどれだけ多くのターゲットに届け、接点を作れたかを測るKPIを設定します。

代表的な指標は、以下の5つです。

・Webサイトのセッション数
・Webサイトを訪問した新規ユーザー数
・検索表示回数
・広告のインプレッション数
・SNSのリーチ数

ただし、単純に数値の増加を追うのではなく、自社のターゲット層にリーチできているかを確認することも重要です

流入チャネルやユーザー属性なども分析しながらKPIを継続的に確認し、SEOや広告、SNSなどの施策を改善することで、次のリード獲得フェーズにつながる集客基盤を構築できます。

リード獲得

BtoBマーケティングのリード獲得フェーズでは、自社の商品・サービスに関心を持つ見込み顧客をどれだけ獲得できたかを測るKPIを設定します。

代表的な指標は、以下のとおりです。

・問い合わせ数
・資料ダウンロード数
・ウェビナー申込数
・リード獲得数
・コンバージョン率
・リード獲得単価

リード獲得数だけでなく、チャネル別のコンバージョン率やリード獲得単価を比較しましょう。どの施策が効率よく成果につながっているかを判断できます。

また、獲得したリードの属性や質も確認しながら、フォームやCTA、広告などを改善し、次のリード育成・商談化につながる見込み顧客を増やすことが重要です

リード育成

リード育成

BtoBマーケティングのリード育成フェーズでは、獲得した見込み顧客の興味・関心を高め、商談につながる状態に育成できているかを測るKPIを設定します。

代表的な指標には、以下のようなものがあります。

・メール開封率
・メールクリック率
・コンテンツ閲覧数
・セミナー参加率
・MQL数
・MQL化率

メールの反応率が低ければ配信内容やタイミングを、MQL化率が低ければ提供するコンテンツやスコアリング条件を見直します。

また、MQL数だけでなく、その後の商談化率まで追跡することで、リード育成の質を評価し、より効果的なナーチャリング施策へ改善することが重要です。

商談化・受注

BtoBマーケティングの商談化・受注フェーズでは、育成したリードをどれだけ商談や受注につなげられたかを測るKPIを設定します。

代表的な指標は、以下のとおりです。

・商談数
・商談化率
・受注数
・受注率
・受注金額
・顧客獲得単価

商談化率が低い場合は、リードの選定基準や営業への引き渡し方法を、受注率が低い場合は提案内容や商談プロセスを見直す必要があります。

また、マーケティング施策や流入チャネル別に受注率・受注金額まで追跡すると、売上への貢献度を可視化し、より成果につながる施策に予算やリソースを配分できます

顧客維持・拡大

BtoBマーケティングの顧客維持・拡大フェーズでは、既存顧客との関係を維持し、継続利用や追加受注につなげられているかを測るため、以下のようなKPIを設定してください。

・契約継続率
・解約率(チャーンレート)
・リピート率
・アップセル / クロスセル率
・LTV(顧客生涯価値)

解約率が高い場合は顧客満足度やサポート体制を見直し、LTVが伸びない場合は追加提案や関連サービスの案内を強化します。

新規顧客の獲得だけでなく、既存顧客の利用状況や満足度を継続的に把握し、長期的な関係構築と売上拡大につなげることが重要です

BtoBマーケティングにおけるKPI設定・管理のコツ

BtoBマーケティングにおけるKPI設定・管理のコツ

BtoBマーケティングにおいてKPIを設定・管理する際には、以下の点に留意しましょう。

・目的を明確にする
・他部門と共有し、合意を得る
・SMART原則を活用しながら設定する
・定期的に効果測定し、継続的にPDCAサイクルを回す
・できるかぎりシンプルにする

本章では、それぞれのポイントについて詳しく説明します。

目的を明確にする

BtoBマーケティングでKPIを設定する際は、まず「何のためにマーケティングをおこなうのか」という目的を明確にすることが重要です。

目的が曖昧なままでは、アクセス数やリード数などの数値を追うこと自体が目的になり、ビジネス成果につながらない可能性があります

たとえば、「新規顧客の受注を増やす」という目的であれば、必要な商談数やリード獲得数などを逆算してKPIを設計します。

最終的な事業目標から逆算して指標を設計することで、各施策の役割が明確になり、成果につながるマーケティング活動を進めやすくなるでしょう

他部門と共有し、合意を得る

BtoBマーケティングのKPIは、マーケティング部門だけで決めるのではなく、営業部門や経営層などの関係者と共有し、合意を得ることが重要です。

特にリード獲得から商談・受注まで複数部門が関わる場合、KPIの定義や目標値に認識のズレがあると、適切な効果測定が難しくなります

設定時には各部門で「何を成果とするか」をすり合わせ、担当範囲や目標値を明確にしましょう。

さらに、週次・月次の定例会議や共有ダッシュボードを活用して進捗を確認し、課題や改善策を話し合う仕組みを整えれば、組織全体でKPI達成に取り組みやすくなります

SMART原則を活用しながら設定する

SMART原則を活用しながら設定する

BtoBマーケティングのKPIを設定する際は、「SMART原則」を活用すると、実行・管理しやすい目標を設定できます。

SMARTとは、以下の5つの単語の頭文字を取ったものです。

・Specific(具体的)
・Measurable(測定可能)
・Achievable(達成可能)
・Relevant(関連性)
・Time-bound(期限)

SMART原則とは

たとえば、単に「リードを増やす」とするだけではなく、「3ヶ月以内に月間リード獲得数を50件から70件へ増やす」と設定します。

SMART原則に沿って数値や期限を明確にすれば、進捗状況を客観的に評価でき、未達の場合も原因を分析して施策を改善しやすくなります

定期的に効果測定し、継続的にPDCAサイクルを回す

BtoBマーケティングでは、KPIを設定して終わりにせず、定期的に効果測定をおこない、PDCAサイクルを回すことが重要です

週次・月次などで目標値と実績値を比較し、達成状況や数値の変化を確認しましょう。

KPIが未達の場合は、単に結果を確認するだけでなく、「リード数が不足している」「商談化率が低い」など、ボトルネックを特定します。

そのうえで施策を改善し、再び数値を検証することで、次のアクションにつなげられます。

こうした効果測定と改善を継続していくうちに、マーケティング施策の精度が高まり、KGIの達成に近づけるでしょう。

できるかぎりシンプルにする

BtoBマーケティングのKPIは、できるかぎりシンプルに設計・管理することが重要です。

多くの数値を把握しようとしてKPIを増やしすぎると、優先順位が曖昧になり、分析や改善に時間がかかる可能性があります

まずはKGIの達成に直結する3〜5個程度の重要なKPIに絞り、誰が見ても進捗状況を判断できる状態を目指しましょう

また、ダッシュボードやスプレッドシートで数値を一元管理し、確認方法を統一することも効果的です。

管理をシンプルにすることで、数値の確認そのものではなく、課題の発見や施策の改善に時間を使えるようになります。

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BtoBマーケティングでは、SEOやコンテンツ制作、SNS、メールマーケティングなど、さまざまな施策を実施するだけでは十分とはいえません。

自社のビジネス目標からKGI・KPIを設計し、マーケティングファネルの各段階を数値で可視化しながら、継続的に改善していくことが重要です。

しかし、以下のような課題を抱える企業も少なくありません。

・「何をKPIに設定すればよいかわからない」
・「施策を実施しているものの、成果につながらない」
・「マーケティングに割ける人材やノウハウが不足している」

LOGI WORKS. JAPANでは、企業ごとの課題や目標を丁寧に整理したうえで、SEO対策をはじめとしたWebマーケティング施策の設計から実行、効果測定、改善まで継続的にサポートします。

単発の施策ではなく、データをもとにPDCAを回しながら、問い合わせや商談、売上などの成果につながる仕組みづくりを目指します

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 BtoBマーケティングのKPIに関するFAQ

 BtoBマーケティングのKPIに関するFAQ

最後に、BtoBマーケティングのKPIに関するよくある質問と回答をご紹介します。

KGIとKSFの違いは?

KGI(Key Goal Indicator)とは、企業や事業が最終的に達成すべき目標を数値で示した「重要目標達成指標」です。一方、KSF(Key Success Factor)は、そのKGIを達成するために重要となる「重要成功要因」を指します。

たとえば、「年間売上1億円」をKGIとした場合、「新規顧客の獲得強化」「商談化率の向上」などがKSFに該当します。

そして、KSFが実現できているかを定量的に確認するために設定するのがKPIです。

つまり、KGIが「最終的に目指すゴール」、KSFが「ゴール達成に必要な成功要因」、KPIが「成功要因の進捗を測る目標」という関係になります

3つを関連付けて設計することで、目標達成までの道筋を明確にできます。

KGIとKSFとKPIの違い

BtoCマーケティングのKPIとの違いはある?

BtoBマーケティングとBtoCマーケティングでは、KPIの基本的な考え方に大きな違いはありませんが、購買プロセスや検討期間が異なるため、重視する指標には違いがあります。

BtoCは個人が比較的短期間で購入を決めるケースが多く、購入数やコンバージョン率、客単価、リピート率など、売上に近いKPIが重視される傾向があります。

一方、BtoBは複数の担当者が意思決定に関わり、認知から受注まで数ヶ月以上かかることも珍しくありません。

そのため、リード獲得数やMQL数、商談化率など、受注までの各プロセスを評価するKPIが重要です

自社の顧客や購買プロセスに合わせて適切な指標を設定しましょう。

BtoBマーケティングとBtoCマーケティングのKPIの違い

マーケティングファネルって何?

マーケティングファネルとは、見込み顧客が商品・サービスを認知してから、興味・関心や比較・検討を経て、購入・契約に至るまでのプロセスを段階的に表したフレームワークです。

顧客が各段階を進むにつれて人数が絞り込まれる様子が、「漏斗(ファネル)」に似ていることから、このように呼ばれています。

マーケティングファネルの全体像

BtoBマーケティングでは、「認知→リード獲得→育成→商談→受注」などの段階に分け、それぞれにKPIを設定してください。

ファネルを活用することで、どの段階に課題があるかを可視化し、改善すべき施策を判断しやすくなります

BtoBマーケティングのKPIはいくつくらいが妥当ですか?

BtoBマーケティングで設定するKPIの数に明確な正解はありませんが、まずは3〜5個程度の重要な指標に絞るのがおすすめです

KPIを増やしすぎると、どの数値を優先すべきかわかりにくくなり、分析や改善に時間がかかる可能性があります

たとえば、以下のようなKGIの達成に直結する指標を優先して設定しましょう。

・リード獲得数
・MQL数
・商談数
・商談化率
・受注率

事業フェーズや施策の目的に応じて定期的にKPIを見直し、本当に意思決定や改善に必要な指標だけを追うことが重要です。

まとめ:BtoBマーケティングは適切なKPI設定と継続的な改善が成功のカギ

まとめ:BtoBマーケティングは適切なKPI設定と継続的な改善が成功のカギ

BtoBマーケティングで成果を高めるためには、最終目標であるKGIから逆算し、適切なKPIを設定・管理することが重要です。

リード獲得数や商談化率、受注率など、事業フェーズや施策の目的に合った指標を設定することで、現状やボトルネックを数値で把握しやすくなります。

また、KPIは設定して終わりではありません。目標値と実績値を定期的に比較し、課題の特定と施策の改善を繰り返すことで、KGIの達成へと近づけます

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